LaTeXで図を横並びに配置する方法&図の位置調整方法

図を横並びに挿入

LaTexでレポート等を作成しているときに,図を横並びに配置したい時があるだろう.そんな時は次のようにするとよい.

\begin{figure}[H]
    \begin{tabular}{ccc}
        \begin{minipage}{.33\textwidth}
            \centering
            \includegraphics[width=0.75\linewidth]{fig/fig_1.png}
            \caption{$a=-1$の時}
            \label{f1}
        \end{minipage}
        \begin{minipage}{.33\textwidth}
            \centering
            \includegraphics[width=0.75\linewidth]{fig/fig_2.png}
            \caption{$a=0$の時}
            \label{f2}
        \end{minipage}
        \begin{minipage}{.33\textwidth}
            \centering
            \includegraphics[width=0.75\linewidth]{fig/fig_3.png}
            \caption{$a=1$の時}
            \label{f3}
        \end{minipage}
    \end{tabular}
\end{figure}

これで図を横並びにできる.(もちろんファイル名は適当なもの.)

Tex 図 横並び
図を三つ横並びにする

上は三つ横並びだが,二つも同様にできる.

\begin{figure}[H]
    \begin{tabular}{cc}
        \begin{minipage}{.5\textwidth}
            \centering
            \includegraphics[width=1,0\linewidth]{fig/figure_1.png}
            \caption{a}
            \label{fig_first}
        \end{minipage}
        \begin{minipage}{.5\textwidth}
            \centering
            \includegraphics[width=1.0\linewidth]{fig/figure_2.png}
            \caption{b}
            \label{fig_second}
        \end{minipage}
    \end{tabular}
\end{figure}

 二つを見比べればお分かりかと思うが,

\begin{tabular}{cc}

のcc部分が図の数であり,

\begin{minipage}{.33\textwidth}

の数字部分が横幅を何分割(何割占有するか)を表している.

今回は直接関係ないが,

\begin{figure}[H]

部分の位置を操作する[]内は,Hにするとよい.図や表の挿入について調べると,[htbp]のようなソースがよく出てくるが,個人的に[H]のほうが挿入したい位置に来てくれて,いまのところ特に問題はない.([htbp]などの書き方をすると,思ったところに来ないのではないだろうか.)

 パッケージに関しては,

\usepackage{here}

をプリアンブルに書いておけばいい.

位置調整

 さて,図を横並びに挿入していると,図の大きさが違っているなどして高さがずれるときがある.そんな時は,

\vspace{xmm}

で位置を調整してやるといい.(xに数字を入れる.)

 ただ問題は,これをどの頭につけるかだが,これがちょっとややこしい.自分が試してうまくいったのは,

\begin{minipage}{.33\textwidth}
        \vspace{5mm}\centering
        \includegraphics[width=0.75\linewidth]{fig/fig.png}
        \caption{図の挿入}
        \label{f}
\end{minipage}

にするか,

\begin{minipage}{.33\textwidth}
        \centering
        \vspace{5mm}\includegraphics[width=0.75\linewidth]{fig/fig.png}
        \caption{図の挿入}
        \label{f}
\end{minipage}

にすれば,図とキャプションが一緒に動いてくれる.なんとなく

\begin{minipage}

の頭につけるような気がするがそうではないらしい.

 図の挿入に関しては,今回紹介したコードとは違っているものもあるようなので,適宜試してもらいたい.(ただ,上で示したようなコードを書けば問題はないと思う.)


画像の形式に関して

(画像形式に関して詳しくなく,自分で試した程度の情報なので参考程度に)

 今回載せたコードの画像形式は「png」にした.画像形式には,「ラスター」と「ベクター」形式があるが,pngはラスターに当たる.ラスターにはほかにjpeg等があり,広く使われるが画像を拡大すると解像度が低下し,鮮明に見えなくなる.対してベクターにはeps等があり,これは画像の拡大・縮小に問わず,常に高解像度を維持してくれる.レポートを書く際にはeps形式で保存してあげたほうがより綺麗に挿入できると思われる.